『Samsung SSD CREATOR’S NOTE』MON7A

「こんな暗い世の中はイヤじゃん」という気持ちでやっている。

J-WAVE『Samsung SSD CREATOR'S NOTE』
https://www.j-wave.co.jp/original/creatorsnote/
“いま”を代表するクリエイターをゲストに迎え、普段あまり語られることのないクリエイティブの原点やこれから先のビジョンなど、色々な角度からクリエイティビティに迫る30分。J-WAVE(81.3)毎週土曜日夜21時から放送。

水野:今回のゲストは、アーティストのMON7Aさんです。

Radio host wearing black AKG headphones and cap, speaking into a microphone in a studio.
MON7A(もんた)
2007年生まれ、東京都出身のアーティスト。2025年6月、ABEMA恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。ハロン編』に参加し話題を集め、8月「おやすみTaxi」でアーティストデビュー。2026年1月27日、メジャー1stシングル「TOGE TOGE」でメジャーデビュー。3月7日には2ndシングル「僕のかわい子ちゃん」をリリースし、TikTok総再生回数は現在1億回を超えている。7月7日に4thシングル「FLASH BLUE」をリリース。各メディアのトレンドランキングに軒並みランクインし、SNS総フォロワー数は280万人を超えるなど今最も注目を浴びるZ世代を代表するアーティスト。

ずっと自然体で切り替えがないタイプ

Man with over-ear headphones speaks into a microphone in a recording studio, hands gesturing; a masked colleague is blurred in the background.

水野:MON7Aさんは以前、子どもの頃に僕らのSNS企画に応募してくださったと伺いました。

MON7A:そうなんです。多分、小学3年生くらいの頃。SNSを始めたら、ちょうどそのキャンペーンを目にして応募しました。

水野:たしか「じょいふる」の振り付けをみんなにやってほしい、みたいな企画でしたよね。そんなMON7Aさんは今やTikTokなどをはじめ、SNSを席巻されています。人前でパフォーマンスをすることに興味を持ち始めたのはいつ頃からですか?

MON7A:もとから目立つことは好きでした。学芸会でも絶対にセリフが多い役をやっていましたし。でも、意識し始めたのは中学生の頃ですね。コロナ禍でやることがなかったので、「何か人前に出る役をやりたいな」と思っていました。

水野:SNSでパフォーマンスをすると、学校内だけではなく、外のひとたちと繋がりますよね。それはどういう感覚なのでしょうか。

MON7A:あんまり学校と変わらないというか、インターネットと現実を両方、ハイブリッドで生きていくような感覚かもしれません。でもSNSのほうが現実感はないですね。なかなかいろんな実感が湧きにくいです。

水野:今や“MON7A界隈”という言葉があるくらい、影響力を持っていらっしゃいます。この状況をご自身はどう受け止めていますか?

MON7A:「こういうことがしたい」とずっと思い続けてきたので、夢がひとつ叶った気持ちです。でも、自分が思っていたよりもだいぶスケールが大きかったので、最初は信じられないような感覚で、夢みたいな毎日でした。

水野:音楽を始めたきっかけというといかがですか?

Person wearing headphones and a white sweater speaks into a studio microphone during a podcast interview behind a glass partition.

MON7A:音楽は小さい頃から好きでした。3歳くらいのときからピアノを習わせてもらったり、中学でギターを始めたり、高校で軽音楽部に入って作曲をするようになったり。もうずっと音楽がそばにあった気がします。

水野:作る作業と、人前に出る作業って分けていますか?

MON7A:あんまり分けていません。どちらも自然体でやっているというか、切り替えがないタイプだと思います。

水野:プライベートの時間はあります?

MON7A:めちゃくちゃあります(笑)。昨日も友だちが俺の家に来て、一緒にご飯を食べましたし。タコパなどもしますよ。

水野:MON7Aさんにはまったくネガティブな空気が流れていない気がして、素敵ですね。

MON7A:いや、もとはわりとネガティブです。ダークな部分が強く出てしまった時期もありますし。今はだいぶ自分のなかで乗り越えて、強くなった気はするんですけど、それでもネガティブになってしまうときもありますね。

水野:人前に出て行くモードになるとき、葛藤や怖さはありませんでしたか?

MON7A:そこはまったくありませんでした。もう楽しくて仕方ないというか、「嬉しい」が勝ってしまって。俺の世代は、作ったものを自分ひとりでそのまま世に出せるということもあって、そのハードルが低かったというところも大きいなと思います。

自分のマインドが、今のトレンドに合っている

Person wearing a cap and large headphones speaks into a microphone at a recording studio desk.

水野:曲はどのように作っていくのですか?

MON7A:昔は詞先というか、言葉がないとイメージが浮かびませんでした。だから、メモに書き留めておいた言葉から、どういう楽器を使うかとか、どういうギターコードがよいかとか考えていくことが多かったです。でも、最近はいろんな作り方を試してみようと思って、メロディーを先に考えてみたりもしていますね。

水野:歌詞の取っ掛かりは何がもとになるのでしょうか。

MON7A:自分のイメージから始まるんですけど、それだけじゃ足りないというか。イメージがベースでありつつ、今まで自分が体験してきたことや、他の作品を見て感動したポイントなどが、繋がっていく気がします。

水野:リスナーの方からのいろいろな反応は、どのように捉えていますか?

MON7A:やっぱり自分がこだわったポイントを褒められるのは嬉しいです。でも、俺はまだ5曲(OA時点)しかリリースできていないので、いい意味でも悪い意味でも、みんなの期待を裏切るような曲を出したことがないと思うんです。自分で聴いても、「すごく俺らしさが出ているな」と感じますし。ただ、曲に対するマイナスな意見があったとしても、そんなに食らわない気がしますね。

Two people sit across from each other in a recording studio, speaking into microphones with mixing gear on the table nearby.

水野:逆に何がいちばん食らいます?

MON7A:もっと自分のコアな部分のこと。何も知らないくせに、深いところにズドーンと来られると、「お前は何も知らないだろ」ってムカついてしまうことはありますね。

水野:MON7A像みたいなものは、自分でプロデュースされていますか? それとも自然体ですか?

MON7A:「自己プロデュースが上手ですね」と言ってもらえることが多いんですよね。もちろんプロデュースしている感覚も多少はあります。でも、自分が自分のまま生きている感覚のほうが強いです。俺を丸出しにしたところに、「もっとこういう自分になりたい」という要素を足していくというか。

水野:10年後、20年後のことを考えたりしますか?

MON7A:まったく考えません。俺はもう明日のこともわからないというか、今しか生きていない気がします。

水野:今、MON7Aさんの存在に憧れる方もたくさんいらっしゃると思いますが、そういうひとたちに対してはどのように思いますか?

MON7A:嬉しいです。俺もその時々で、「こういうひとになりたいな」と思う存在がいましたし、それが自分のなかで大切な要素になっているので。自分が憧れてもらう側になることができるのは、嬉しいことですね。

水野:MON7Aさんはどういうひとに憧れてきましたか?

MON7A:“あのちゃん”さんみたいな、音楽以外にもマルチに活動されている方になりたいなとはずっと思っています。あと、椎名林檎さんの楽曲が大好きで、小さい頃から聴いていますし。もっと身近なところで言うと、TikTokを見ていて、「このひとの服装カッコいいな」とか、地元の先輩に対して「こういうひとがカッコいいな」とか、憧れはたくさんありますね。

水野:それをどんどん吸収していくんですか?

MON7A:そうですね。そのままマネするのではなく、自分に1回入れて考えてから、また出す感覚です。勝手に憧れておいて失礼ですが、「俺だったらこうするな」とか、逆に「俺だったらこうしないな」とか、ひとつひとつ“自分だったら”と考えるので、常に自分がベースになっているんです。自分基準で考えますね。

水野:自分基準を築くことができたのは、いつ頃ですか?

MON7A:生まれ持った性格なのかもしれません。小さい頃から、こだわりが強くて、わがままで。ずっと自分軸で生きているから、悪く言えばわがままだし強欲なんですけど。でも、それがあったからこそできた選択もあるなと思います。

水野:だからこそ、「MON7Aさんみたいに自分も選んでいきたい」と多くのフォロワーがつくのだと感じました。

MON7A:嬉しいです。自分のマインドが、今のトレンドに合っているということはすごく感じます。「私は私だし、こういう生き方がいいよね」と、みんなが発信しているなかで、俺はもともとそういう性格なので、マッチしているのかもしれないなと。

とにかく色は明るいほうがいい

Man in a black shirt wearing headphones speaks into a microphone in a radio studio, while a second person wearing a mask sits nearby.

水野:曲を作るときには何が浮かぶのでしょうか。

MON7A:絵というか、色がメインですね。ピアノをやっていたときも、「この音はこういう色のイメージ」みたいな感覚があって。今でも曲を作っているときは、どんどん自分のなかの絵が完成されていくような感覚です。ぼんやりとしているんですけど、「こういう色がこうなっていって…」みたいなイメージがあります。

水野:少し話が逸れますが、MON7Aさんの色彩感覚はどこから来るのですか? SNSを拝見すると、すごく鮮やかな印象を受けました。

MON7A:好きな色はずっと“青”なんですけど、ポップな色が好きで。とにかく色は明るいほうがいいですね。身近に沈んだ色や濁った色もあったけれど、それがイヤで。あえて、いろんな楽しい色をファッションや日常に取り入れています。

水野:それがMON7Aさんのマインドをハッピーにしているのでしょうか。

MON7A:ハッピーにしたいというより、反骨精神かもしれません。「こういうほうがいいよね」ではなくて、「こんな暗い世の中はイヤじゃん」という気持ちでやっている感覚です。

水野:強い意思表示がストンと表現や選択のなかに入っていて、それがとてもカッコいいですね。

Radio host wearing a black cap and white sweater speaks into a microphone in a recording studio, with water bottles on the table in front of him/her.

MON7A:嬉しいです。でも今、訊いていただいて、初めて自分でちゃんと考えました。無意識というか、奥のほうにあった感情が出てきた気がしますね。

水野:次々と曲がリリースされていくなかで、ライブツアーも行なわれたと伺いました。

MON7A:俺、本当にライブがいちばん好きだなと思います。去年の12月末に初の会えるライブがあって。そこで初めて、「今まで頑張ってきてよかった」と感じました。逆にそれまでは、自分についている数字に実感が湧かなかったんですけど。全国ツアーでも、「俺が行ったことないような場所でも、応援してくれるひと、会いに来てくれるひとがいるんだ」と、実感していますね。

水野:お客さんの反応はいかがでしたか?

MON7A:地域によって反応が違うのがおもしろかったです。あと、俺が歌う曲だけではなく、俺という人間を好きになってくれたんだなということが伝わってきました。だから話すのが楽しくて、MCも多くなってしまって。いろんな意味で安心感のある、アットホームな空気感でしたね。今回のツアーのために新曲を10曲ほど作って、出し切ったはずなんですけど、「まだまだ作りたいな」というモチベーションにもなりました。

水野:今、音楽的にはどんなジャンルにいちばん興味がありますか?

MON7A:自分はやっぱりDTMが好きですね。バンドサウンドも好きなんですけど、それ以上にいろんな可能性があるなと思います。魔法使いになった気持ちになるというか。感覚でいろんなことを試すことができて、しかも全部ひとりでできるじゃないですか。軽音部のときは、みんなとやることが楽しかったんですけど、一方で「音楽はひとりじゃないとできない」とも思ったので。

水野:なかなか自分のイメージしたことが形にならないですもんね。

MON7A:というより、自分の曲をみんなに演奏してもらうじゃないですか。それに対する申し訳なさがあったんですよね。音楽の趣味がみんな一緒なわけではなかったので、「こういう曲はやりたいのかな?」とか、「俺が作る曲に対してどう思うんだろう?」とか、ずっと考えてしまって。よくも悪くも、それがプレッシャーではありました。DTMはすべて自己責任だし、わがままな自分には合っているなと思います。

水野:一緒に演奏するミュージシャンや、一緒に制作をする方々とは、どのようにコミュニケーションを取っていますか?

MON7A:ものすごくアバウトかもしれません。「これはイヤです」みたいな。でも毎回、俺がこだわっている部分は伝えるけれど、逆に俺ができないところはもう任せます。

水野:多分、ご自身がやっていることがすごくストレートだから、まわりのひととのコミュニケーションでずれることが少ないのかもしれませんね。

MON7A:それはあると思います。そのひと自身のプライベートを知りたいというか、ひととして仲よくしたいんです。だから、仕事だけじゃない会話をしているからこその友だち感がありますね。年齢も違うし、俺からしたら大先輩だけれど、そういうコミュニケーションを取ってくれるので、やりやすいのかもしれません。

水野:この先、どういう挑戦をしていきたいですか?

Person wearing a black cap and headphones, speaking into a studio microphone with hands clasped on the desk.

MON7A:音楽が軸にありつつも、何でもやりたいです。俺は何でもできるタイプだと思っていて。だから、待っているだけではなく、自分からやっていきたい。ラジオとか、演技とか、服のブランドづくりとか、とにかく欲望はいっぱいあります。自分の好きなことが仕事になっているって、本当に夢みたいな毎日なので。もっと貪欲にいろんなことをやっていきたいなと思っていますね。

水野:では最後に、これからクリエイターを目指すひとたちにメッセージをひと言お願いします。

MON7A:「もう全部いらない。俺はひとりで生きていきます」くらいの覚悟はあったほうがいいなと思います。自分も活動を始めたとき、自分に対しての責任をものすごく意識しました。あと、そのぐらいガツガツしている強い心がないと、いろんなことが気になってしまって、創作に集中できなかったりするので。繊細になりすぎないことも大事なのかもしれません。

水野:表現しているものがポップですし、ハッピーな空気も伝わってくるけれど、奥底には非常に強い意思がありますね。お話を伺っていくと、必ずその軸に当たる。すごく太くて熱々の骨。それがカッコいいし、おもしろいです。

MON7A:そう言っていただけることが多いです。多重構造というか、いろんな俺がいる。そのいちばんコアの部分が出るときも、みなさんが楽しんでくれるので、本当にありのまま受け入れてもらっているんだなと感じますね。

Two men pose and point at the camera in front of a J-WAVE 81.3FM backdrop inside a studio.

Samsung SSD CREATOR’S NOTE 公式インスタグラムはこちらから。

文・編集:井出美緒、水野良樹
写真:北川聖人
メイク:内藤歩
番組:J-WAVE『Samsung SSD CREATOR'S NOTE』
毎週土曜夜21時放送
https://www.j-wave.co.jp/

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