「J-WAVE PIANOMEN」HIROBAリハーサルレポート&ミニインタビュー

2026年10月7日(水)に開催されるライブイベント『J-WAVE PIANOMEN』にHIROBAが出演。

9月某日に、第1回リハーサルが行われた。

本番まで、あと2週間。

この日のリハーサルに参加したのは、水野良樹(ボーカル&ピアノ)、安達貴史(ベース)、朝倉真司(ドラム&パーカッション)の3人だ。

今回のステージは、既存曲に加え、水野がイベントのために書き下ろしている新曲を中心に構成されている。ところが、リハーサル初日の時点では、まだ歌詞が完成していない楽曲もある。

歌詞がほとんどゼロの状態で、メロディーだけが存在するものもあれば、ひとまず仮の言葉を当てているものも。何かしらの言葉がなければリハーサルで歌うことができないため、まずは歌える状態にして、楽曲の“型”を探っていく。

リハーサルが始まる前、朝倉が「あなたはすごく自分を追いつめるよね」と笑うと、水野は「スタバのイベント以上に大変」と苦笑する。

※2026年2月14日に開催された「FIVE STORIES×ONE SOUND-Brewed in Coffee Moments- by STARBUCKS RESERVE® ROASTERY TOKYO+HIROBA」

その言葉どおり、この日のリハーサルは、完成した楽曲を演奏するというよりも、とにかく3人で音を鳴らしながら、その場でひとつひとつの細部まで決めていく非常にストイックな時間となった。

少ない編成だからこそ、ひとりの音が持つ役割はより大きい。安達を中心に、水野、朝倉が次々とアイデアを出し合いながら、何度も演奏を繰り返していく。

「そこでグリスを入れたらどう?」

ひとつのニュアンスを加えることで、もともと流れていた激しい感情が、さらに勢いを増していく。

また、音が浮いてしまうからと、いったん“抜いた”音について、

「逆に高いほうで立ててみるのはどう?」

音の置き場所やリズムを変えてみる。すると、頭に浮かぶ映像が“雨粒”で濡れてゆく。

リズムを刻むのは、パーカッションでいくのか、ドラムでいくのか。

同じフレーズを何小節繰り返すのか。1小節増やすのか、それとも減らすのか。

どこまでを水野ひとりの弾き語りにするのか。ひとりでの演奏にどれだけのパワーを持たせるのか。そして、どのタイミングでほかの楽器が加わり、景色を広げていくのか。

「ここはこうしたほうがいいかもしれない」

アイデアが出るたび、そのひとつひとつを、3人でじっくりと確かめていく。同じフレーズを何度も繰り返しながら、“正解”を掴んで、次に進む。そうやって、3人ならではの“型”を見つけていくのだ。

また、新曲について水野からは、

「このフレーズは俺のなかの小田和正さん(笑)。上から降ってくる感じ」

「この曲は最初からベースがいる。いきものがかりで言う“会いにいくよ”方式」

など、気になるひと言も飛び出した。

歌詞の多くは、まだ完成していない。

アレンジも、試行錯誤の途中。

それでも、演奏を重ねるたびに、楽曲が少しずつ、でも確実に、よりよい形へと近づいていく。その過程を何度も目の当たりにした。

13時に始まったリハーサルが終了したのは19時。

約6時間にわたる、濃密な音づくりとなった。

本番まで、あと2週間。

この日、生まれたばかりの“型”が、ここからどんな姿になっていくのだろうか…。

リハーサルを終えたばかりの水野良樹に、さっそく話を伺った。

― 初日のリハーサルはいかがでしたか?

いや、本当にダッチー(安達貴史)、朝倉さん、ありがとうという気持ちでいっぱいです。自分だけでは定まりきらないところがたくさんあって、「実際に合わせてみないとわからない」という状態で初日のリハに入ったのですが、おふたりがリードしてくれて、整理してくれて、ケアしてくれて。非常に助かりました。ドラムとベースが入った状態で練習したのは初めてなので、「そうか、こうなるんだ!」って新たな気づきもあって。そこは帰ってから自主練習ですね。

― ご自身のなかでは、現段階で何%くらいの完成度でしょうか。

おふたりのおかげで30~40%にはなったかな。まだ自分がうまく弾けない部分もあるので、本番までにできるところまで持っていきたいです。あと、何より歌詞がまったくできていないので(笑)。そこがいちばんの課題ですね。

― 歌詞は、仮の言葉を当てている状態の楽曲もありましたね。そのままでも成立はしますが、水野さんのなかでどうなったら“完成”だと思えるのですか?

新曲の多くは、ほとんどただ音に合わせて発声しているだけの状態なんですよね。なんかこう、自分のなかで“完成”だと思ったら、歌としての輪郭が出てくるというか、カチッとする感覚があるんですよ。今はまだそれが見えてないし、意味も読み取れないから、難しいところで。あと2週間で間に合うのか本当に不安なんですけど…。

― とくに作詞が難しそうな楽曲というと?

すごく派手な新曲があるじゃないですか。あれは逆に、音が整っていればわりとうまくいくので、なんとかなる気がしています。とはいえ、演奏のほうが難しそうだけれど。

悩むのは、バラード的な曲ですね。あと、かっちりしたポップス。というのも、今回のイベントでは、セットリスト全体の流れをとくに意識していて。まず、どうしてもMCって“いきものがかりのひと”の感じで喋ってしまうわけです(笑)。そうすると場の空気感を戻しにくいので、なるべく流れを途切れさせないようにしたいと考えています。

さらに、お客さんとしては、「いきものがかりのひとなんだな」ということをかろうじて知っているくらいの方も多いと思うんです。だからこそ、「いきものがかりの曲とかをピアノでやるのかな」と思っていた方からすると、まったく想定と違うじゃないですか。そこを逆手に取れるようなセットリストにしたい。

そう考えると、バラードやポップスの位置、そして僕が歌ってもちゃんと成立する歌詞がより大事になってくるので、かなり悩ましいですね。とくにポップスは、いきものがかりの楽曲と近いものがあるので、「丁寧に作らないといけないな」という気持ちがより強いのかもしれません。

― 既存曲、新曲を含め、何か共通するテーマみたいなものはありますか?

今回はほとんど新曲で、しかも全曲の歌詞を同時進行で書いているんですよ。そして、お客さんも“HIROBA”というものが何かよくわかっていない。おそらく内容も予想がつかない。だから逆に、「自由にできるな」と。そこで、1曲ずつを聴かせる、というより、“すべてを流れで聴いてもらう”という感じにできたらいいなと思っています。間髪入れずに、約40分でひとつながりみたいなイメージかもしれません。

― 当日、楽しみにしております。

どうなることやら…(笑)。でも、今回のリハでダッチーと朝倉さんが土台を作ってくれましたから。さらに、室屋ストリングスの皆さんにもバイオリンで入ってもらうので、弦が入るとだいぶまた変わるんじゃないかなと思っています。まずは歌詞を頑張ります。

タイトル:J-WAVE PIANOMEN

[DAY1]2026年10月07日(水)開場 18:00 / 開演 19:00

HIROBA、ハラミちゃん、Rol3ert

[DAY2]2026年10月08日(木)開場 18:00 / 開演 19:00

清塚信也 (ゲスト:三浦大知 、花村想太(Da-iCE)、大野雄大(Da-iCE))

会場:SGC HALL ARIAKE. https://tdp.tv-asahi.co.jp/access

(東京都江東区有明 3-3-8 東京ドリームパーク1階)

イベント公式サイト:https://www.j-wave.co.jp/topics/entry_pianomen2026/

チケット販売概要

料金:全席指定:¥9,500(税込)/ U-22チケット:¥7,500(税込)

※U-22チケットは、22歳以下のお客様が対象となります。

一般発売日から当日引換券の販売となります。

公演当日に年齢の確認できる身分証を確認いたします。

文・編集:井出美緒、水野良樹
PIANOMEN musician
Vo 水野良樹(HIROBA)
Ba 安達貴史 Dr 朝倉真司 Vn 室屋光一郎 Vn 小寺里奈 Va 島岡智子 Vc 西方正輝

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